『親鸞聖人』アニメに学ぶ 聖人の歩まれた道
波瀾万丈のご一生の幕開け

親鸞聖人ご生誕の地 京都・日野の里
歴史上の人物で、親鸞聖人ほど人々を魅了する方はないでしょう。
ここでは、アニメ映画『世界の光・親鸞聖人』の心に残るセリフから、聖人のみ教えを学びます。第1部の始まりから見ていきましょう。
「二千六百年前、釈尊は、全人類の救われる道を、説き明かされていかれた。
それが、仏教である 。
その釈尊の本意を、明らかにされた方が、日本にお生まれになった親鸞聖人である。
親鸞聖人の九十年のご一生は、まさに、波乱万丈であった」(アニメ『世界の光・親鸞聖人』第1部より)
仏教は「全人類の救われる道」とはどういうことでしょうか。
今日もなお広く尊敬を集めている聖徳太子は、有名な「十七条憲法」に、次のように言われています。
「篤く三宝を敬え。三宝は仏・法・僧なり、すなわち四生の終帰・万国の極宗なり」
「世の中には三つの宝がある。仏という宝、仏の説かれた法が宝、その仏法を伝える僧が宝である。三宝を心から敬いなさい」とおっしゃっています。
なぜ仏教を尊い宝と言われるのか。それは、仏教が「四生の終帰の万国の極宗」だからです。
「四生」とは、生きとし生けるものすべてのことで、「終帰」とは最後、帰依するところという意味です。
人は皆、幸せを求めて生きています。好きな人と結婚できたら、マイホームが新築できたら、金持ちになりたい、と必死です。
ところが、やっとの思いで手にした喜びや満足も、いつまでも続くものではありません。夫や妻を失い、子供に先だたれた人、病苦にあえぐ人など、世の中は、涙の谷に突き落とされている人で充満しています。
これらの幸福は、今日あって明日なき無常の幸福ですから、常に壊れはしないかと不安が付きまとっているのです。
どこかに本当の安心・満足はないだろうか。それに答えるのが真の宗教でありましょう。
しかし、古今東西、数多くの宗教があっても、最後は仏教によらねば、本当の安心も満足もないのだよ、と聖徳太子は言い切られています。
どんな国の人も最後、信ずべき究極の教えですから、「万国の極宗」と言われているのです。
では、仏教には何が説かれているのでしょうか。
親鸞聖人は『正信偈』に、
「唯説弥陀本願海」
それは、阿弥陀如来の本願ただ一つであった、と断言されています。
親鸞聖人九十年のご一生のすべては、その釈尊の本意、阿弥陀仏の本願の開顕一つにささげられたのです。
