『親鸞聖人』アニメに学ぶ 聖人の歩まれた道
美しい女性との出会い

京都・赤山明神(禅院)の門前
秋は紅葉が美しい
「なぜ、このお山の仏教は
女を見捨てられるのでしょうか」
(アニメ『世界の光・親鸞聖人』第1部より)
比叡山への帰路、赤山明神の前で親鸞聖人は、「山にお連れください」と美しい女性から懇願されます。
「女人禁制ですから」と断られる聖人に、女性が投げかけた数々の疑問。
「涅槃経には、『山川草木悉有仏性』、すべてのものに仏性が有る、と説かれているのに、なぜ女を差別するのでしょうか」
「女が汚れていると言われるのなら、罪の重い者ほど余計あわれみたもうのが仏さまの慈悲のはず。なぜ、このお山の仏教は女を見捨てられるのでしょうか」
「鳥や獣のメスがいる山へ、なぜ人間のメスだけが入ってはならないのでしょうか」
聖人は一言も答えることができず、呆然と立ちすくまれるのみでした。
当時の仏教には、僧侶は一切女性に近づいてはならないという、厳しい戒律がありました。比叡山にも「女人禁制」がしかれ、女性の立ち入りは禁じられていました。
しかしお経には、すべてのものに仏になれる可能性がある、と説かれている、女性を差別するのは仏説に反するのではないか、と問いかけたのです。
また、人間でも、できのよい子よりも悪い子にほど深く注がれるのが親の愛情です。
もし女性は罪が重いというのなら、余計あわれに思われ救うのが仏さまの慈悲ではないか。
さらに、仏教ではすべての生命は平等だと教えられているのに、なぜ動物のメスがいる山に、人間の女性だけ入ってはならないのか。
果たして比叡山の教えで救われるのだろうか。鋭い指摘に、聖人の疑問は膨らむばかり。
肉食妻帯の断行へ
後に比叡山を下り、法然上人に出会われ、弥陀の本願に救い摂られた聖人は、男も女も、僧侶も在家の人も、すべての人がありのままの姿で救われる真実の仏教を、生涯、明らかにしていかれました。
その真実を身をもって示されたのが、肉食妻帯の断行だったのです。
